そもそも平安美人ってなんぞや?
こんにちは。
コロナで旅行が
お釈迦になりました。
イヤイヤ期への
共感性が
振り切れそうです。
「平安美人だね!」
こんなこと
言われたことありません?
え?
それって褒めてるの??
え?
これって貶されてる??
とても微妙なラインに
あると思いません?
だって平安美人って
あれでしょ?
引き目、鉤鼻、おちょぼ口
能面みたいな顔でしょ?
歴史の教科書には
そうありましたよね。
そもそも平安美人って
どんな人のことなんでしょう?
千年に渡る大ベストセラー
源氏物語から
紐解いてみましょう!
稀代のモテ男、
光源氏。
彼が女性に関して
こんなことを言っています。
目すこし腫れたる心地して、
鼻などもあざやかなるところ
なうねびれて、
にほはしきところも見えず。
(帚木)
(訳)
目は少し腫れぼったく
鼻筋も通ってるわけでなく
老けて見え、艶もない。
まあ、ばっさりと笑。
※罵倒しているわけではありませんよ。
さすが稀代の色男、このあときちんと
内面や雰囲気についても語っています笑
年上の既婚者、
空蝉の外見に対する
源氏の評価です。
このセリフを裏返せば
当時の美人の条件が見えてきますね。
目はくっきりし、
鼻筋が通っており
若々しく見え、
艶がある。
はい。
これです。
目が腫れぼったくなく、
魔女鼻でもなく、
干物じゃないこと!!!
そしてポイントなのが、
目がぱっちりではなく
くっきりであること!
(あまりにも有名な雨夜の品定め(帚木)は
内面含めた女性論なので、
今回は置いておきましょう。)
日本人の
美しさの基準は
1000年前から
変わらないんですね!
(もちろん女性の立ち位置や
社会構造、その他諸々
大きく変化していますが。)
当時、
美しさの条件とされたのは
顔立ちだけでなく
家柄、知性、
コミュ力、センス
など。
当時はSNSや写真などの技術もなく、
口伝だけでその評判が
伝えられることが主でした。
それを考えれば
今にまでその評判が伝わる平安美人たちは
セルフプロデュース力
抜群だった
ということですね!
現に世界三大美女の一人、
小野小町なんて
一番メジャーな肖像画、
後ろ姿ですからね。
余談ですが、
世界三大美女って
世界的に見ると
楊貴妃、
ヘレネだそうです。
ずいぶんと
脱線してしまいましたが、
(置いてきてしまった人も
いるかもしれない)
もしよろしければ、
これを機に
長らく読み継がれてきた
大ベストセラーに
触れてみませんか?
余談ついでに
源氏物語の入り口として
おすすめをひとつ。
単行本、完全版、
デラックス版、文庫版、
お好きなものを。